お知らせ

インプラントが埋入不可能と言われた皆様へのご案内

保険診療には、部位や状態によっては可能な場合や不可能な治療があります。
インプラント埋入が不可能であれば、入れ歯やブリッジが適応となりますので、歯を作ることが全くできないわけではありません。
当院では、義足と同様にオーダーメイドの入れ歯やブリッジを作成することが可能です。
例えば、保険外診療であればロングスパンのブリッジなどが可能になります。見た目上のことは去ることながら、どうしても固定式の歯にしたい場合は、ご相談くだされば長年多くの症例をMDJと一緒に患者様とご相談のもとに行ってまいりました。
ブリッジの場合は、保存されている歯の状態が柱として使える場合は固定が可能になります。
金属床の義歯であれば見た目のいいノンクラスプやスイングロップタイプの針金様ではない、サポート型のアタッチメントを使った状態のいい軽くて薄く、使用しやすい物もあります。一つ一つがオーダーメイドですので、いろんな条件を総合的に考えながらすればインプラントやブリッジが不可能な場合でも決して諦めることはありません。また、柱に被せていくような引っ掛け金具の無いコーヌスデンチャーというものもあります。
時代も進化し、ブリッジや義歯も進化しています。患者様と一緒にご相談させていただきます。
機能的な面ではなく、前歯であれば見た目のこともありますので、またここが肝心ですが治療費や治療期間、それから耐久性の問題も含めて本気でご相談くだされば、しっかり対応していきますのでご安心ください。

金属床義歯(メタルプレート義歯)は、義歯の床部分(粘膜に接する部分)に金属を使用した入れ歯で、通常のレジン床義歯に比べて「薄く・軽く・丈夫」な特徴があります。

以下に、金属床義歯の種類を「構造・金属素材・設計方法」などの観点から整理してご説明します。

✅ 1. 【構造による分類】

■ 全部床義歯(総義歯)
• 上下どちらかの歯がすべて欠損している場合に使用。
• 義歯床全体を金属で覆い、軽く・薄く・強い設計が可能。
• 上顎義歯では口蓋部を金属にすることで違和感を軽減。

■ 部分床義歯(部分義歯)
• 一部の歯が残っている場合に使用。
• 残存歯に「クラスプ(バネ)」をかけて維持。
• 欠損部と連結部に金属を用い、安定性・耐久性を向上。

✅ 2. 【金属素材による分類】

金属の種類 特徴・メリット デメリット 適している人
コバルトクロム合金⬇️
一般的/高強度/薄い
金属アレルギーの可能性
コスト重視で快適性も欲しい

チタン⬇️
超軽量/生体親和性◎/アレルギーリスク低 加工が難しく高価
アレルギー体質の方、違和感を減らしたい方

白金加金(ゴールド)⬇️
高級素材/適合性・柔軟性◎/変色しにくい 非常に高価/重い 審美性と適合性を最重視
パラジウム合金 一部保険対応あり/加工しやすい アレルギーリスク/耐久性やや劣る 保険の範囲で作りたい方(条件付き)

✅ 3. 【設計方法による分類】

● メッシュタイプ(金属メッシュ構造)
• 金属の床部分にメッシュを設けて軽量化・通気性向上。
• 上顎義歯で話しやすさや違和感軽減を狙う場合に有効。

● コンビネーションタイプ
• 金属とレジン(樹脂)を組み合わせた設計。
• 金属部は強度が必要な場所、レジン部は柔らかさを活かす。

● マグネットアタッチメントタイプ
• 残存歯やインプラントに磁石を埋め込み、吸着力で維持。
• 金属床義歯の安定性をさらに向上させたい場合に選択される。

✅ 金属床義歯と保険義歯の違い(参考)

金属床義歯
強度▶︎非常に強い
厚み▶︎薄くて快適
熱伝導▶︎良く温度が伝わる
審美性▶︎高め
アレルギー▶︎金属によりあり
費用▶︎自費(高額)

保険適用のレジン義歯
強度▶︎弱く破折リスクあり
厚み▶︎ 厚く違和感が出やすい
熱伝導▶︎ほぼ感じない
審美性▶︎普通
アレルギー▶︎少ない(ただし変色あり)
費用▶︎ 保険適用(安価)

✅ まとめ

金属床義歯は、目的や予算に応じて以下のように選ぶのがポイントです:
• 総義歯で快適さを優先 → 上顎:金属床(特にチタン)
• 部分義歯で耐久性を確保 → コバルトクロム or チタン
• 金属アレルギーがある → チタン床、または非金属のノンクラスプ義歯検討
• 高級感・フィット感重視 → 白金加金

続いて、保険外診療による ジルコニアブリッジ についてです。

ジルコニアブリッジとは、歯を失った部分に人工の歯を連結して補うブリッジ治療の中で、素材に「ジルコニア(酸化ジルコニウム)」を使用したものです。審美性・強度・耐久性に優れており、近年、非常に人気が高まっている歯科補綴の選択肢です。

🔷 ジルコニアブリッジとは?
• ジルコニアとは:人工ダイヤモンドの一種として知られるほど、強くて美しいセラミック素材
• ジルコニアブリッジとは:歯を失った部分に隣接する歯を削り、ジルコニア製の連結した人工歯を装着する補綴法

✅ 特徴・メリット

✔ 強度が非常に高い 奥歯のブリッジにも使えるほどの耐久性がある
✔ 白くて自然な見た目 金属を使わないため、透明感・美しさが高い
✔ 金属アレルギーなし メタルフリー素材のため安心
✔ 長持ちしやすい 正しく使えば10年以上持つケースも多い
✔ 歯茎が黒くなりにくい 金属のような歯茎の変色がない

⚠ デメリット・注意点

❗ 周囲の歯を削る必要がある 両隣の健康な歯を削って支えにする点は一般的なブリッジと同様
❗ セラミックなので「割れる」こともある 強く噛みしめる癖がある方は要注意(ナイトガード併用が有効)
❗ 技工精度が重要 技工士やクリニックの技術差によって仕上がりに差が出ることもある

🦷 ジルコニアブリッジの主な種類

フルジルコニアブリッジ⬇️
すべてがジルコニアでできている。強度重視。奥歯に最適。

ジルコニアフレーム+陶材築盛 内部にジルコニア ⬇️
外側に審美性の高いセラミックを焼き付ける。前歯向き。

🏥 保険診療との違い

自由診療(ジルコニア)
見た目▶︎白く自然
耐久性▶︎高い(10年超も可)
アレルギー ▶︎金属不使用

保険診療(金属ブリッジ)
見た目▶︎銀歯で目立つ
耐久性▶︎割れやすい再治療リスクあり
アレルギー▶︎金属アレルギーの心配あり

✅ ジルコニアブリッジがおすすめな方
• 前歯・奥歯問わず、見た目の美しさも重視したい
• 金属アレルギーを避けたい
• 強度・耐久性が高い素材を使いたい
• 自費でも長く安定して使いたいと考えている

📌 よくある質問(FAQ)

Q. ジルコニアは割れませんか?

→ セラミック系素材なので、「強い衝撃や歯ぎしり」で割れることもあります。ナイトガード装着でリスクを下げられます。

Q. ブリッジとインプラント、どちらが良い?

→ 両隣の歯の状態、骨量、費用、治療期間などにより異なります。ジルコニアブリッジは短期間で見た目を整えたい方に有利です。

いつでもご相談お待ちしております。

広島県呉市の歯医者|医療法人健真会 藤本歯科クリニック

日付:   カテゴリ:お知らせ, 医院ブログ, 理事長 藤本文彦

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